小 学 校 6 年 ~ 高 校 1 年 の 女 の 子 と保 護 者 の 方 へ 大 切 な お 知らせ

子宮けいがんの現状

子宮けいがんは、子宮のけい部という子宮の出口に近い部分にできるがんです。子宮けいがんは、若い世代の女性のがんの中で多くを占めるがんです。

日本では毎年、約1.1万人の女性がかかる病気で、さらに毎年、約2,800人の女性が亡くなっています。
患者さんは20歳代から増え始めて、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も、毎年、約1,200人います。
 

令和5年4月からシルガード9を公費で接種できます。

子宮けいがんをおこす高リスクのHPV(16・18)だけなのがサーバリックス、それに加え尖圭コンジローマの6・11も予防するのがガーダシルです。
令和5年4月から公費で接種できるようになったシルガード9はヒトパピローマウイルスの6,11,16,18,31,33,45,52,58の9つの型の感染を防ぐワクチンです。
子宮けい頸がんや尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(Human Papillomavirus:HPV)という、ごくありふれたウイルスの感染が原因で起こることが知られています。シルガード®9を接種することで、子宮けい頸がんの原因となるHPVの16、18、31、33、45、52、58型に加え、尖圭コンジローマの原因となるHPVの6、11型に対する抗体がつくられます。
シルガード®9は、これにより子宮けい頸がんや尖圭コンジローマを予防するワクチンです。
 


子宮頸がんとHPVワクチンに関するQ&A

一緒に考えよう HPVワクチン、ためらう理由と勧める理由

2013年から定期接種となり、原則として小学校6年から高校1年生相当の女子は、無料で接種できます。
しかし、2020年4月現在、「積極的な勧奨接種」の中止により、 HPVワクチンの接種率は極めて低い状況です。

参照:NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会 

 

9価HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)って何?

先進国で普通に行われているHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)

日本で従来認可されているサーバリックスとガーダシルは、それぞれ2価、4価です。サーバリックスは16型と18型、ガーダシルは16型と18型に加え、6型と11型(尖圭コンジローマの原因)に予防効果があります。

ガーダシル9/シルガード9はガーダシルに加え 31、33、45、52、58型、合計9価に対応しています。これによって、より広いハイリスク群にも対応できます。従来のガーダシルでは65%のカバー率にとどまっていましたが、ガーダシル9/シルガード9はHPV型で子宮頸がんの原因の約90%をカバーできることになります。